ダダリオ社から新しいマンドリン弦発売

 

 米国の楽器用弦のメーカーであるダダリオ社(D'Addario)から2019年10月に新しいマンドリン用の弦、XTフォスファーブロンズ(PHOSPHOR BRONZE)が発売された。ダダリオによれば、この弦は「非常に明るい音色で、セット内全ての弦に長寿命処理が施されています。ノンコーティング弦のような自然なトーンと感触に加え、かつてない長寿命化を実現。 強度、ピッチ安定性、耐腐食性においてもこれまでのコーティ ング弦にはなかった高いパフォーマンスを誇る」という。

 

3種類あり、それぞれのゲージは下記の通り。

XTM1140

XT Mandolin Phosphor Bronze, Medium, 11-40

E:0.011 / E:0.011

A:0.015 / A:0.015

D:0.026 / D:0.026

G:0.040 / G:0.040

 

XTM11540

XT Mandolin Phosphor Bronze, Custom Medium, 11-40

E:0.0115 / E:0.0115

A:0.016 / A:0.016

D:0.026 / D:0.026

G:0.040 / G:0.040

 

XTM11541

XT Mandolin Phosphor Bronze, Medium / Heavy, 11.5-41

E:0.0115 / E:0.0115

A:0.016 / A:0.016

D:0.026 / D:0.026

G:0.041 / G:0.041


楽器用のローズウッドはワシントン条約解除へ 

 マンドリンのボディ材料として使われているローズウッドは2016年9月24日(土)から10月4日(火)まで、南アのヨハネスブルグで開催されたワシントン条約第17回締約国会議で、アフリカ産ローズウッドである、中央アフリカのブビンガ属 Guibourtia 3種と西アフリカのプテロカルプス・エリナケウス(Pterocarpus erinaceus)とともに、ツルサイカチ属 Dalbergia 全体を2017年から取引制限下におかれた。これでローズウッドすべてが取引規制となり楽器業界は大打撃を被ったが、2019年11月に楽器用は解除となった。


ギブソンの経営破綻と継続

 米ギブソン・ブランズは2018年5月1日、米連邦破産法第11章(英名通称チャプター11、日本の民事再生法に相当)の適用を米裁判所に申し立てた。事実上の“経営破綻”だが、その後2018年11月1日付で(米国チャプター11の)破産保護法の適用を受け、そのプロセスを完了。それと共に投資会社であるコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が過半数の株式を所有し、経営権を持った。またギブソン・ブランズの新しい社長兼最高経営責任者(CEO)にJames Curleigh(ジェームス・カーレイ)が就任。新しい経営陣を率いて、より強固な組織作りと経営成果の向上を目指す、としている。

 破綻の原因は楽器メーカーから音楽・音響テクノロジー企業に拡大する意向で音響・情報機器メーカーを次々と合併、買収したことがあげられる。最近の音楽市場はCDやDVD、音楽配信売上などは急速に縮小し、ライブやコンサートなどの「ライブエンターテインメント市場が拡大している。ギブソンはこの変化に逆行したといえる。米国ではアコースティック・ギターとウクレレの販売数が年々増加しており、2017年のウクレレなども含めたすべてのギターの売上合計額は、前年から1億ドル増え、約13億ドル(約1430億円)に達した。さらに、米国の調査会社・IBISWorldも、米国のギター市場が「5年連続で拡大している」と報告している。実際ギブソンの主力であるエレキギターの売り上げだけで、前年比11%増の約1億2200万ドル(約134億円)に達したという。