「私のお父様」O mio babbino caro

プッチーニ 作曲

 イタリアの作曲家ジャコモ・プッチーニ(Giacomo Antonio Domenico Michele Secondo Maria Puccini, 1858年12月22日 - 1924年11月29日)が1918年に作曲した<三部作>とよばれる1幕オペラの連作『外套』『修道女アンジェリカ』『ジャンニ・スキッキ』のなかで最も人気のある『ジャンニ・スキッキ』で歌われるアリア。
 

【あらすじ】
 フィレンツェの大金持ち、プオーゾが亡くなり親類縁者が集まっていた。遺言状は全財産を修道院に寄付するというものだが、これではだれも遺産を受け取れない。ジャンニ・スキッキの娘ラウレッタは恋人のリヌッチョと結婚したいと思っているが、持参金なしの娘をやれないと伯父に反対されている。そこに、知恵者のジャンニ・スキッキが呼ばれ、娘のラウレッタが、大好きな父親を必死に脅迫して哀願する有名なアリア「私のお父様(オオ・ミオ・バッビーノ・カーロ)」を歌う。

「お父様、私はあの方が好きなの、すばらしい方ですもの、ポルタ・ロッサに行って愛の指輪を買いたいの、本当に行きたいの、もし駄目になったら、ヴェッキョ橋からアルノ川に身を投げてしまうから、恋で胸が張り裂けそう、神様、死なせてください。お父様、お願い、お願い」(写真:ベッキョ橋)

 
乗り気でなかったジャンニ・スキッキも娘の頼みに偽の遺言状を作り上げる。

マンドリンへの編曲はKANTA、武藤理恵など。