コントラバスのオーケストラでの役割

和声的低音

 コントラバスの役割は和声の基礎を提供することであり、マンドリンオーケストラにおいて90%はギターまたはチェロとオクターブで奏することで行われている。これはコントラバスのオクターブの倍音によりギターやチェロの音を加勢していることになる。更にコントラバスの上部部分音(倍音)はオーケストラ全体の音響を豊かにする源泉と言える。

 ただし、高い倍音が他の音と競合して効果を減少する場合もある。図の例はコントラバスのG音の倍音である長三度のB(♮)音が2ndのB(♭)とぶつかるような場合で、このときにはB♭の音を強化することで解決する。

 重音奏法と和弦

 コントラバスで重音奏法が可能な音程は3度、4度、5度およびそのいずれかの音が開放弦でとられる音程となる。ただし、一般に低音域での和声的音程は倍音が邪魔し合うため、良く響かない。またコントラバス奏者が2人以上いるのなら、重音はそれぞれの奏者にディヴィジとした方が良い。

独立した使用

 コントラバスを独立した旋律として扱うことは古典派、ロマン派の音楽では例外的だが、現代作曲家は重複なしの旋律的用法も増えている。ファルボの序曲ニ短調で提示した マンドリナータ・マンハイムではコントラバスの独立した奏法を聞くことが出来る。

マンドバス

 マンドバスはGIBSON社(アメリカ)によって開発されたコントラバスと同音域の楽器であり、いわゆるAタイプのフラットマンドリン形状の楽器。コントラバスと調弦を同じにする単弦4本で、エンドピン(テールピース)をもっている。フランスのジェラも同様の楽器を一時作っていた。

 アメリカでは1800年終盤から1900年初期にかけてマンドリンオーケストラの繁栄期があった。マンドリンは国民的楽器として広まり全国に多くのマンドリンオーケストラが出来た。その時低音を受け持たせるためGIBSONが1912年に導入されたAタイプのマンドリンを改良して作ったものである。しかし、高調マンドローネは作られなかった。マンドバスは基本的には楽器を立て、立って演奏することが多かったようである。

ティンパニ