マンドリン合奏においてマンドリン属の最低音域を担当する楽器。マンドリンオーケストラでマンドローネはマンドロンチェロよりはっきりした低音を奏する事が出来、音量も大きい。
マンドリンオーケストラの最低音部はコントラバスが担うことが大半だが、コントラバスは擦弦楽器であり、撥弦楽器であるマンドリン属の音と異質であるとして、その間を埋めるため、また音の立ち上がりをカバーする目的でマンドローネが用いられることもある。しかし、マンドローネを所有しているマンドリンオーケストラは少なく、不完全・不必要な楽器と呼ばれることもある。マンドローネの確立したメソッドや指導書も見あたらない。
ボッタキアリは瞑想曲「夢の魅惑」、ロマン的幻想曲「誓い」などマンドローネを使った曲を書いている。