兄ヨハン・シュランメル(1850-1893.6.17)と弟ヨーゼフ・シュランメル(1852-1895)は彼らのヴァイオリンと友人の弾くコントラ・ギターとのトリオ”ヌスドルファー”を結成し、ウィーンのワイン酒場ホイリゲやカフェを流しで演奏していた。その後1878年には高音のG管クラリネットを加えた編成で”シュランメル・カルテット”となり、1891年にはボタン式アコーディオンも入り、シュランメルスタイル、いわゆる”シュランメルン”として定着した。ウィーンといえばシュトラウスが有名だが、シュランメルの音楽はウィーン子に自分たちの音楽として今でも親しまれている。
1877年に作曲された、この「ウィーンはいつもウィーン」はシュランメルの曲では最も有名であり、行進曲として知られているが、本来ホイリゲで演奏されるのがふさわしい曲。朝日放送で長い間スポーツテーマとして使用されていた。