祝典行進曲 Marche de fete

A.H.クラーセンス 作曲

 アントン・ヘルマン・クラーセンス(Anton Hermann Claassens)は1910年生まれのオランダの作曲家で、プロの指揮者やマンドリストとしても活躍、オランダロッテルダムのマンドリンオーケストラ協会の会長も務めている。ただ、第2次世界大戦後は経済的状況が悪くなり、プロとしての仕事は厳しくなったようだ。1949年5月28日にベース奏者のAoline氏と会長を交代している。

代表作として「秋の綺想曲」(Automne Caprice)が知られている。

 ロッテルダムマンドリン協会Æolineは、1932年6月21日に6人のプレーヤーのグループで設立された。 創始者はヤン・マイサンが議長に選出された。

画像はディック・デ・ジョンが指揮したハーグでの1943年の大会

 1934年から1949年まで、オーケストラはプロのミュージシャン、ディック・デ・ジョンの音楽監督の下にあった。戦前には定期的に公演や競技会が行われていたが、1940年5月の爆撃の際、リハーサル室は炎上し、所持品はすべて失われた。オランダは1940年5月15日から45年6月5日まで ドイツの占領下にあったが、占領期間中に活動はほとんどできなかったという。

 この祝典行進曲 Marche de fete はハーグで行われたオランダマンドリンオーケストラ協会の5周年を記念した「芸術性と満足のプレクトラム音楽」のために作曲され、1936年にマンドリン雑誌エストゥディアンティーナ誌 L'Estudiantina に発表されたマンドリン4重奏の軽快な行進曲。J.J.Lispet 版 L248番。