ラファエレ・カラーチェの祖父は楽器製作者の初代ニコラ・カラーチェ(1794-1869)であり、父アントニオ (Antonio Calace, 1828年 - 1876年) も楽器製作者として知られている。 ラファエレの兄、ニコラ(Nicola Maria Calace, 1859年 -
1924年)も音楽家、楽器製作者である。ラファエレと兄のニコラの製作したマンドリンは従来のマンドリンに改良を加え、現代のナポリ型マンドリンの原型となっている。また、娘のマリア(Maria Calace, 1892年 - 1967年)、息子のジュゼッペ(Giuseppe Calace, 1899年 -
1968年)もマンドリン演奏家および製造と代々にわたるマンドリン一家である。(図は1831年の楽器)
ラファエレの作曲は200曲に上るが、その多くはマンドリンの独奏、ピアノやギターとの二重奏、第一第二マンドリン、マンドラ、ギターの四重奏など、マンドリンの小編成となっている。