ミヌエットとガボッタ Minuetto e Gavotta op.146 Amedeo Amadei
アマデイ
は1866年12月9日イタリア・ロレートに生まれ、ボローニアのアカデミア・フィラルモニカを卒業。合唱指揮、オルガニストとして活躍した。作曲はマンドリン合奏曲の他、管弦楽曲、合唱曲など500曲を数える。本曲は1897年ボローニャのイル・コンチェルト誌に発表された初期の小品。中野二郎により編曲されている。
リュートのための古風な舞曲とアリア
Antiche danze ed Arie per Liuto Ottorino Respighi
レスピーギが16、17世紀のリュートのための曲を弦楽合奏用に編曲した3集の組曲。それぞれ4曲からなる。今回は最も有名で演奏機会も多い、第3組曲から「イタリアーナ」と「シチリアーナ」をマンドリンアンサンブルのアレンジで演奏した。
幻影 Vision Edouard Mezzacapo
メッツァカーポはナポリに生まれ、マンドリニスト、作曲家、指揮者などで活躍した。マンドリン合奏曲「Vision」はブロイ公妃へのオマージュ「宗教的メロディー」と題されている。ブロイ公妃ポーリーヌはアングルによって描かれた肖像画が有名だが、彼女は35才で結核を煩い亡くなってしまう。彼女のあとに残された夫ブロイ公は、あまりにも生き写しの彼女の肖像画を見るに堪えられず、カーテンの影に飾っていたという。 曲目解説VISION(幻影)参照
踊りと唄 Danza e Cantabile Op.30 Raffaele Calace
カラーチェはマンドリン製作、演奏、出版などで活躍。作曲はマンドリンの小品を中心に200曲ほどが残されている。「踊りと唄」の原曲はマンドリンとピアノの二重奏曲で、ゆっくりしたカンタービレ部分と軽快なダンス部分が対比された親しみやすい曲。中野二郎により編曲された合奏曲の一部を手直しした楽譜で演奏した。
弦楽オーケストラのための 小さなセレナーデ
“Petite Sérénade” for string orchestra 横山真一郎
フランス在住の作曲家・指揮者・チェリストの横山真一郎が2009年に作曲した「小さなセレナーデ」は「アジアのスパイス」とともに人気の曲で、ヨーロッパを始め世界で演奏されている。今回の演奏は弦楽オーケストラの楽譜をマンドリンアンサンブルに置き換えたものだが、作曲者の横山真一郎氏から「日本で演奏されるのは2度目と思われますが、マンドリンで演奏されるとは意外でした。これからはマンドリン・オーケストラのレパートリーとしても広まってくれたらうれしいです」と、メールをいただいた。
ワルツ 金と銀 Walzer Gold und Silber Op.79 Franz Lehár
レハールはハンガリーのコマーロム出身の作曲家。プラハ音楽院に学び各地の楽団の指揮者を務めた。ワルツ「金と銀」は1902年の謝肉祭で開かれた舞踏会のテーマ。レハールの代表作として、また代表的なウィンナワルツとしてよく演奏されている。
Let It Go(ありのままで) Kristen Anderson-Lopez/Robert Lopez
2014年、アンデルセンの「雪の女王」にインスピレーションを得、全世界で社会現象にもなったディズニーのアニメーション映画「アナと雪の女王」の代表曲。イディナ・メンゼルが女王エルサ役の声優として歌唱している。日本語版では松たか子が歌った。
サイダーハウスルールThe Cider House Rules Rachel Portman
米現代文学の巨匠、ジョン・アーヴィング原作による1999年製作のアメリカ映画。孤児院で生まれ育った青年ホーマーがさまざまな経験を通し成長してゆく姿を描いた作品。テーマ曲は監督のラッセ・ハルストレムも好んで、車の中で良く聞いているそうだ。
Shall we dance Richard Rodgers
マーガレット・ランドンの小説『アンナとシャム王』を原作として1951年に初演されたミュージカル作品、また1956年に製作されたR.ロジャースとO.ハマースタインⅡのミュージカル映画として名高い『王様と私』の中の1曲。2015年版では、渡辺謙の王様役、ケリー・オハラのアンナ役での上演が話題になった。
ミス・サイゴン Miss Saigon Claude-Michel Schönberg
『レ・ミゼラブル』を制作したシェーンベルクとブーブリルのコンビによる、ベトナム戦争末期のサイゴンを舞台にしたミュージカル作品。1989年にロンドンで初演されて以来多くの国で上演されてきた。この中から主人公のキムと米兵クリスの出会いの場面で歌われる「世界が終わる夜のように」、キムとクリスの子供タムのために決意を告げる「命をあげよう」、
最後にベトナムの孤児を救済しようという会合での演説の歌「ブイ ドイ」の 3曲を選んだ。
花は咲く(アンコール)
2012年に発表された日本のチャリティーソング。2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の被災地および被災者の物心両面の復興を応援するために制作された。