曲想設定はその曲にふさわしい表現を作ること。
基本として、まず正しい音符や休符の長さを表現する。
自宅で練習するときはメトロノームに合せて練習して下さい。
それが出来てから曲想設定に移ります。
演奏表現については 音楽表現の手順をご覧下さい。
今回の曲想設定が最終版ではありません。今後も変る可能性があります。
スタイル
曲の形、曲種により表現方法が異なります。今回の曲では
バーニディカシャーナや民衆の歌は行進曲、白い蝶と愛の夢はワルツ、ホフマン物語は舟歌、シンドラーのリストはエレジー、素晴らしい世界はJAZZバラード、イパネマなどはボサノバ、ソラメンテウナベスはルンバのリズムです。
なお、ワルツは普通のワルツ、ウィンナワルツ、日本のワルツなどがあります。言語と音楽を一読して下さい。一般的なワルツのメロディは通常、1拍目にアクセントは付きません。
ディナーミク
音の強弱、クレッシェンド、ディミヌエンド、スビトピアノなど音の強弱に関する表現のこと。内容に関しては演奏表現の音の強弱を一読して下さい。
アゴーギク
演奏速度、アクセル、リタルダンド、メノモッソなど演奏の緩急表現の事をアゴーギクといいます。演奏速度と速度変化を参照して下さい。
アーティキュレーション
フレージング、息継ぎなど文章で言えば文節や句読点の設定のこと。音楽用語ではアーティキュレーションと言います。休符とフレージングを参照して下さい。スコアではカンマ(’)またはブレス(V)を入れています。カンマは若干短め、Vは若干長めですが同じに扱って下さい。ただし、これらは音符の長さの中で息継ぎとする場合と音符にプラスして息継ぎする場合があります。カエスーラ(ダブルスラッシュ)は1拍程度の比較的長い休符です。
なお、「楽譜に忠実な演奏」のところに書いているのですが、音楽は感情表現だと言うことを忘れないで下さい。
作曲者が楽譜に書いていないことは多く、全てを書くことなど不可能です。楽譜は音楽を表現する上での道案内、演劇での台本と思って下さい。演奏者や指揮者は作曲者がどのような音楽を表現したかったのかを類推して、自分たちの言葉として演奏し、聴衆に“音楽”を伝えるようにすることが大切です。楽譜に書いてあることや指揮者の指示によって強弱などの曲想を言われたように弾いても、気持ち(感情)の入っていない演奏はいわゆる「空回り」や「浮いた演奏」となってしまいます。演劇では大根役者、大根演技といわれます。
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